戸建賃貸業は大家になるはじめの一歩としては、とてもおすすめです。
高リターンとまでは言えませんが、ミドルリスクミドルリターンの部類には入るかと思います。
しかし当然ながら、安ければ何でもいいわけではありません。
私の経験談も含め、内見時の要チェックポイントを確認していきましょう。
家そのものの不具合について
シロアリの被害具合
歩いていて、「床が凹むなぁ」と思うところはありませんか?
もしかしたらシロアリに根太や大引を食われているかもしれません。 こんなふうに・・・

基礎に蟻道があったら確定演出です。(ない場合でも、被害があることはあります)

一度ぐるっと家の周りを回って、確認してみてください。
もし発見したら、その先にある部屋の床を踏んでみてください。
ぐにゃっとしていたら、被害に遭っている可能性が高いです。
家の傾き
その部屋だけ傾いている場合と、家全体が傾いている場合があります。
特定の部屋だけ傾いている場合は調整することも可能ですが、 家全体が傾いている場合は直すのが非常に大変なようです。

DIYで直す猛者もいますが、私は絶対やりません。素人がやると建物全体のバランスが崩れて悪化する可能性もある気がするし、なにより危ない。
私は家全体の傾きがある場合は最初からパスしています。
何とか住める程度のレベルなら、その分安く買って安く貸すのもありなのかも。
雨漏りの程度
これも家の寿命を短くする原因の一つ。僅かに侵入する雨水が木をゆっくりと腐らせていきます。
2階の天井に雨染みがあったら要注意です。

(たまに動物のおしっこの場合もありますが)
仮に雨染みを確認しても、きちんと修理されていればOKです。
腐る前ならば大丈夫。木はいずれ乾きます
外壁塗装もやってあればなおよし。
壁を触って、粉のようなものが指につかなければ合格!

もし購入後に外壁塗装をする場合、100万程度費用がかかることを念頭に入れましょう。(これはなかなか自分ではできない…)
心理的瑕疵
いわゆる事故物件。わざわざ一軒目で買わなくてもよいのでは…
昔の出来事だと、仲介業者も知らない可能性があります。
「大島てる」を使って念の為確認しておきましょう。
気にしない人も一定数いるみたいですが、客付けにプラスになることはありません。
(ポジショントークの可能性も十分あります)
設備面での不具合について
水回りの程度
キッチンとバスルーム、洗面所はそのまま使えるのか、入れ替えが必要かチェックです。
床が沈まないか、壁がやわらかくないかも確認してください。
見えないところで漏水し、木が腐っている可能性があります。
入れ替えるとなると、なかなか費用がかかります。特に風呂場は費用が嵩みます。要注意。
サッシや雨戸の具合
窓や雨戸がきちんと閉まらない、築古戸建あるあるです。
古い戸建は家自体が歪んでいることも多いです。
多少の不具合ならば我慢してもらえますが、許容範囲なのかよく確認しましょう。
駐車場
戸建の命です。駐車場がない物件は避けてもいいくらいです。
戸建の優位性は駐車場です。2台分取れれば最高です。
その他法的な部分
再建築不可と賃借権
ずっと物件を見てると、「これは安い!」と感じる物件がちょいちょい出てきます。
それらの99%は再建築不可か賃借権かシェアハウスです。
慣れてきたらこういうのを買ってもいいです。
が、最初は王道をおすすめします。
まとめ・完璧な物件は高い
今回は戸建を買う時に注意するポイントを8点紹介しました。
- シロアリ
- 傾き
- 雨漏り
- 心理的瑕疵の有無
- 水回り
- サッシ(窓)まわり
- 駐車場
- 再建築不可・賃借権
以下の記事で紹介した通り、建物の価格は安いに越したことはありません。

そして安いと感じる物件は、安い分だけ何かしらの問題を抱えています。
何の問題もない物件は、安く出てこないのです。
それでも諦めずに、地道に探し続けた人だけが良い物件を見つけることができます。
8つのポイントを頭に入れて、とにかくたくさん内見してください。
目利きができるようになるはずです。