最終的には利益を出すのが築古戸建賃貸業の目標になりますが、他にも利益を出す手法はたくさんありますよね。
よく比較されるのは株式です。株式も持っているだけで利益を出すことができるという点では似ているものがあります。
あなたにはどちらが向いているでしょうか?
6項目で比較してみた

どちらも利益を出すための手段ですが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
6つの視点から比較してみました。
利益が使えるかどうか
どちらも、利益が現金で手元に残りますが、不動産賃貸業の大きな欠点は「利益をむやみに使うことができない」ということ。
いつか来る修繕費や原状回復費が読めない以上(ある程度は読めますが)、おいそれと使い切るわけには行きません。
一方、高配当株は特に経費がかからないので使い切っても問題ありません。
毎月ではないですが、年に数回入ってくる配当をなんの心配もなく使うことができるのです。
借入ができるか
高配当株で借入ができるほとはほとんどいないと思いますが、不動産賃貸業では基本戦略の一つです。レバレッジを効かせて、自分の資本よりも数倍大きい物件を購入することも可能です。
皆さんこれを聞くと、「絶対借入する!」と鼻息荒くなるんですが、リターンとリスクは表裏一体。損する時も大きく損することになります。
リスク許容度をしっかり考えてからにしてください。
一方、ここでお勧めしている戸建賃貸業では、借入をすることはかなり難しいです。
物件の価値がないとみなされること、また金額が低くあまりレバレッジ効果が期待できないからです。
外注すると利益率が下がる不動産賃貸業
リフォームを業者にお願いすると、その分費用がかかります。
なるべく自分でやると、その分安上がりになります。
途中で設備が壊れれば、どこまで直すか予算と睨めっこしながら決めていかなくてはなりません。
また、保有期間中も経営判断を求められることがたくさんあります。
いくらで貸し出すか、値引き交渉を受けるか、誰に貸すか、退去時の精算・・・などなど。
一方高配当株は、買ってしまったらあとはやることがあまりありません。
最初に勉強する必要はありますが、管理会社からの退去連絡を恐れる必要はありません。
購入タイミングと買える量
不動産は、良い物件をみつけるには時間がかかります。高利益を出せる物件はそう簡単に見つかりませんから、じっくり探して待つ必要があります。そして見つけても一つずつしか購入できません。
高配当株ももちろんいつでも買えるわけではありませんが、買うと決めたときに好きな量だけ買うことができます。
買う対象となる銘柄も多いですよね。
利益率
これは不動産賃貸業の方が高いです。実利回り10%以上になるように物件を仕入れます。
高配当株の利回りは4%程度です。
買った後の工夫
不動産の場合、自分の好みにアレンジできます。戦略を立てて、思い通りになったときは達成感がありますよね。
高配当株は買った後やることがありません。それがいい、という人も多いでしょうけどね。
向いている人、向いていない人
不動産賃貸業はやはり「事業」なので、自分で工夫したり動いたりしてナンボなところがあります。
家が好きな人、事業をしたい人には不動産賃貸業は向いています。
その逆に、買ったら放置したい人や動きたくない人には高配当株の方がいいです。ただこちらも勉強が必要で、ただ配当利回りが高いものを買っていっても値下がりしたり配当が下がったりする可能性もあります。
まとめ・不動産賃貸業はあくまで事業である

不動産賃貸業 | 高配当株 | |
得た利益を | なかなか使えない | 全部使っても問題ない |
借入が | できる(戸建は微妙) | できない |
労力は | 結構かかる | 持っているだけでOK |
利回りは | 実利10%以上を目指す | 4%なら良い方 |
購入タイミング | なかなか買えない | 探せばあることが多い |
買える量 | 一度にひとつだけ | 一度にたくさん買える |
買った後 | 工夫できる | 座して待つのみ |
私は不動産賃貸業の方が好きなのですが、
- 利回りが高い
- そもそも家が好き
- 待っているより動きたい、DIYも好き
という点で不動産賃貸業をやっています。
どちらも一長一短なので、自分がどちらに向いているかよく考えてみてください!