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戸建て投資は儲からない?利益が上がらないと感じる唯一の理由と解決策

「古い戸建てを直して貸して月5万円の収入!」

誰もが憧れる不労所得ですが、いざ始めてみると「これで本当に儲かっているのかな…?」と感じる方もいるかもしれません。

最初にある程度の自己資金を投入して、毎月5万円の家賃収入だけだと、「儲かった!」とは言い難いのでしょうか?

結論からお伝えすると、戸建て投資で「儲からない」と感じる主な理由は「初期投資を家賃収入だけで回収しようとしているから」です。

この感覚を解消し、戸建て投資を成功させるための具体的な解決策があります。

この記事を最後まで読めば、あなたの戸建て投資に対する見方が変わり、「儲かる戸建て投資家」への道筋が見えてくるはずです。

儲かるの定義とは?「投資」と「事業」の両面から見る戸建て投資

「儲かる」という言葉の定義は、人によって異なります。まずは「投資」の側面から、一般的な期待リターンを見てみましょう。

投資種類期待リターン(年率)備考
国内株式5~7%過去平均や将来予測を元に算出
米国株式6~8%S&P500等の長期平均
新興国株式7~10%変動が大きくリスクも高い
国内債券0.5~1%利回りが低く、リスクも低い
海外債券2~3%為替リスクを含む
国内REIT3~5%不動産市況に左右される
海外REIT4~6%為替・海外不動産市況の影響
定期預金・貯金0.001~0.01%元本保証、超ローリスク
個人向け国債0.05~0.1%元本保証、超ローリスク

一般的な投資商品の期待リターンと比較すると、戸建て投資で推奨される年率12%以上という数字は、かなり高い部類に入ることがわかります。こう考えると、戸建て投資は決して「儲からない」投資ではないことがお分かりいただけるでしょう。

一方で、不動産賃貸業は「投資」でありながら「事業性」も多分に含んでいるのが大きな特徴です。株式投資は購入後にやることはあまりありませんが、不動産の場合は購入後も管理や修繕、客付けなど、やるべきことがたくさんあります。

この「やるべきこと」の中にこそ、「儲かる」ための工夫の余地が隠されています。つまり、戸建て投資が儲かるか儲からないかは、その人の「やり方」と「主体性」にかかっているのです。

儲からないと感じる根本原因:家賃収入「だけ」で利益を測っていませんか?

「500万円で買った戸建てを月5万円で貸すと、どんなにうまくいっても回収までに8年以上かかる…」

ここだけ聞くと、「やっぱり儲からないんじゃないか?」と感じてしまうかもしれません。しかし、これは戸建て投資の利益の一部しか見ていないために生じる誤解です。

不動産投資の利益は、家賃収入だけではありません。実は、目に見えて口座残高が増えるのは、多くの場合物件を売却した時なのです。

例えば、500万円で買った物件を、数年後に500万円で売却できたとします。この場合、家賃収入はまるっと利益としてカウントできることになります。つまり、戸建て投資では「出口(売却)」を意識することが非常に重要になってくるのです。

また、サラリーマンの皆さんの最初の軍資金は、会社の給与から貯蓄した方がほとんどだと思います。5万円の家賃収入を得ながら、引き続き本業で貯蓄を続けていくことで、家賃収入と合わせて軍資金の再準備が加速していくことになります。

ですから、「儲からない!」という指摘は、物件選びで失敗(買値よりも売値のほうが明らかに下がるとか、保有中に修繕ばかり発生して家賃が飛んでいくなど)さえしなければ当てはまらないのです。

拡大速度を早めるための2つのポイント

最初の物件で成功を収めれば、「もっと次の物件を買って規模を拡大したい!」と考えるのが自然な流れでしょう。しかし、前述の通り、軍資金が貯まるまでには時間がかかります。

そんな中で、戸建て投資のスピードを少しでも上げるための具体的な方法を2つご紹介します。

1. 購入物件価格を極限まで下げる

例えば、50万円で戸建てが買えるとしたらどうでしょうか?毎年一つずつ買い進めることも夢ではありませんよね。戸建て投資の成功ポイントで最も大きいのは、まさにこの「いかに安く買って、収益化できるか」に尽きます。

インターネットで公開されている激安物件のほとんどは、そのまま貸せる状態ではありません。しかし、その中から少しでも状態の良い物件を、根気強く探し続けることが重要です。多くの人は途中で諦めてしまいますが、そこで諦めない人が成功を掴みます。

2. 借り入れを検討する

軍資金を借りることができるのが、不動産投資(借り入れの際は「不動産賃貸業」と伝えましょう)最大のメリットです。

古い戸建ての購入資金を借りるのは非常に難しいですが、アパートなど土地の価値がある物件であれば、融資を受けることも可能です。戸建て投資で経験を積んだ後、次はより大きな物件にチャレンジするのも一つの戦略です。(実際に私もこの方法で規模を拡大しました。)

まとめ:戸建て投資は「儲かるように動く主体性」が成功の鍵

戸建て投資は「儲からない」というよりも、「儲かるように動く主体性が大切」というのが私の結論です。

株式投資のような「投資」感覚だけで取り組むと、期待通りの利益が出ずに儲かった気になりにくいかもしれません。

本来、不動産投資はお金持ちの投資と言われることもありますが、私たちサラリーマンのように元手があまりない状態から始める場合は、自分で動いて工夫していく必要があります。そういった行動力のある人、そして何より不動産が本当に好きな人には、戸建て投資は非常に向いています。「楽しみながら稼げる」といった感覚で取り組めるでしょう。


こんな人には向いていません!

一方で、「本業が忙しすぎて自分の時間を割く余裕がない」「家庭の事情で時間を確保できない」といった方には、戸建て投資はあまりおすすめできません。

そういった方には、S&P500やオルカンなどのインデックス投資国内高配当株投資のほうが向いているでしょう。これらは本当に「ほったらかし」で利益を上げることが可能だからです。

焦らず、着実に

逆説的ですが、戸建て投資において焦って一気に拡大する必要はありません。短期間で大きな利益を上げたい人は、不動産投資ではなく、別の事業を検討したほうが良いでしょう。

戸建て投資の最大の魅力は、本業をおろそかにすることなく、着実に定期的な収入を少しずつ増やしていけるところにあります。いわゆる「手堅い投資」であり、サラリーマンが安心して副収入を得るのに最適な方法なのです。

あなたの戸建て投資が成功することを心から応援しています!